ある女性の人工呼吸が危険に陥ったある男性の命を助け、それをきっかけに結局二人は恋に陥ることになった。
27日米国メディアのインサイド・エディションはアンディ・トレーナーとマックス・モンゴメリーの危険なラブストーリーを紹介した。
普段パドルボードを趣味にしていた男性マックスはあるパドルボードの大会を控えて、「一緒に練習をしよう」という内容をフェイスブックに掲載した。パドルボードに関心事を持っていた女性のアンディは、そのメッセージに応えた一人で、それは、その後マックスに大きな幸運をもたらした。
しばらく練習をしていた途中、マックスは急に胸が燃えるような深刻な痛みを感じながら倒れた。 人びとが彼を救助するために駆けつけたが、彼はすでに心臓の鼓動が止まった状態だった。緊急な危機の瞬間に幸いにも医者であるアンディは、心肺蘇生術をするべきだと思った。
彼女はすぐ口に人工呼吸を実施し、約20分間にわたって、マックスに酸素を送り続けた。さらに彼の心臓の鼓動を再び正常化させるため、AEDで6回電気ショックを与えた。
マックスは「その前日の夜に10.4マイル(約16.7km)を走ったのが無茶だったのか、私が心臓麻痺になるとは思ってもなかった。幸い心肺蘇生術を知っている彼女のおかげで助かった」と恐怖の瞬間を回想した。
だが、その恐怖の瞬間は、恐怖だけではなかった。一命を取り留めた彼は、その恐怖の瞬間に彼女と初めて交わした「キス」の感触を忘れられなかった。このときをきっかけにして2人はデートをしながら恋人へと発展し、心肺蘇生術で結ばれたカップルらしく、今では心肺蘇生術の重要性についての人びとの関心向上に取り組んでいる。
マックスは「生き残って彼女ともっと多くのキスができるようになって本当にありがたく思う」と述べながらも、「世の中の人たちに心肺蘇生術や、AEDの使用法などを教えて私たちのような普通の人でも人命を救助することができる能力があるという事実を教えてあげたい」と話している。